この記事は、水産仲卸の現場で使われている販売管理システム Sabaku の開発チームが、実際の導入・運用をもとにまとめています。
この記事の要点
- チェーンストア(スーパー)に卸す仲卸では、店舗ごとに受注が入り、その受注をもとに茶屋札(配送の仕分け札)を刷る。この受注を売上に手で写し直すのは二重入力で、転記ミスの元になる。
- 受注を受注入力で入れて計上しておけば、茶屋札画面の「売上作成」で、親がスーパー業態の得意先グループごとに受注を売上へまとめて起こせる(全自動ではなくボタン操作)。
- 変換した受注は「取込済み」になって編集がロックされ、同じ受注が二重に売上化されないようガードされる。受注と売上は伝票・明細単位でひも付いて保持される。
- 対象はチェーンストア(スーパー業態の親グループ)。一般の得意先(小売店・飲食店など)はこの一括変換の対象外。受注そのものは手入力(EDI ではない)。
チェーンストアに卸す仲卸は、店舗ごとの受注を毎朝こなし、その受注をもとに茶屋札 (配送の仕分け札)を刷ります。その受注を、売上を立てるときにもう一度、商品・数量・ 単価と手で打ち直すのは二重入力で、時間もかかり、転記ミスの原因にもなります。受注入力で入れて計上しておけば、茶屋札 画面の「売上作成」で受注を売上にまとめて変換でき、打ち直しは要りません。
二重入力はどこで起きるか
二重入力は「同じ内容を 2 回打つ」ところで起きます。チェーンストア相手だと、店舗数 ×商品数の受注を、売上を立てるときにもう一度入れ直す場面で起きがちです。写し直すたびに転記ミスの余地が増え、数量や単価の食い違いが後工程(締め・請求)まで波及します。ここを断つのが、受注を 売上に「変換」する考え方です。
受注を茶屋札画面の「売上作成」で変換する(操作の手順)
写し直しをなくす操作は 5 ステップです。全自動ではなく、いつ売上を起こすかは手元で選べます。
- ① 受注を受注入力で入れる:チェーンストアの店舗ごとの注文を、受注入力から手で入れる。
- ② 受注を計上する:計上しておくのが変換の前提。未計上の受注は「売上作成」の対象にならない。
- ③ 茶屋札画面を開く:茶屋札印刷・売上作成の画面に、親がスーパー業態の得意先グループが並ぶ。
- ④ グループごとに「売上作成」を押す:その日の受注が売上伝票としてまとまって起きる。
- ⑤ 変換された受注は「取込済み」になる:編集がロックされ、同じ受注が二重に売上化されないようガードされる。
この一括変換が使える条件と、変換の性質
「売上作成」がどの得意先でも使えるわけではありません。使えるかどうかは次の 4 つの条件で決まります。
- 親がスーパー業態の得意先グループであること:一般の得意先(小売店・飲食店など)はこの一括変換の対象外。受注入力そのものは 全得意先で使えるが、一括変換ボタンが出るのはチェーンストア向けの茶屋札画面だけ。
- 受注が計上済みであること:計上前の受注は変換の対象にならない。
- 1 件の受注が 1 件の売上になる(1:1):受注をまとめて 1 本にする・分割するといった操作はない。伝票・明細単位でひも付いて保持される。
- 取込済みの受注は再変換されない:一度変換した受注は編集ロックがかかり、二重に売上化されない。
変換の中身(明細の引き継ぎ・金額の再計算)
変換では、受注の明細(商品・単価)がスナップショットで売上に引き継がれるので、写し直しは要りません。金額はサーバ側で計算し直して整合を保ちます(伝票単位で 丸め)。1 件の受注が 1 件の売上になる 1:1 の変換で、受注と売上は伝票・明細単位でひも付いて保持されます。単価の基準をそろえておくと 変換後の売上もぶれません。基準は相場表でそろえられます。
受注は手入力/仕入→売上は別機能
受注は受注入力から手で入れます。Sabaku は受発注(EDI・オンライン受発注)をデジタル化する製品ではありません。狙いは、入口が手入力でも、その先の写し直しをなくすことです。なお、仕入から売上への 変換も別途ありますが、これは仕入 CSV の取込を起点にした別の仕組みで、営業部マスタの設定(売上を自動作成する営業部・固定の得意先/担当者)が前提です。 受注の入口だけを楽にする受発注アプリとの対応範囲の違いは受発注アプリと販売管理システムの違いで整理しています。
まとめ
チェーンストアの受注は、茶屋札画面の「売上作成」で写し直さず売上に変換できます。変換は 1 件の受注→1 件の売上で、明細はスナップショットで引き継がれ、変換した受注は 「取込済み」になって編集がロックされ二重化されません。対象はスーパー業態の得意先グループで、一般の 得意先はこの一括変換の対象外です。受注そのものは手入力ですが、一度入れた受注を写し直さずに使うことで、二度打ちと転記ミスを断てます。実際の画面は機能一覧で確認できます。
Sabaku ではどうなるか
チェーンストア(親がスーパー業態の得意先グループ)の受注は、Sabaku の茶屋札画面「売上作成」でそのまま売上に変換できます(一般の小売店・飲食店は対象外)。受注を売上伝票へ写し直す必要がなく、相場表でそろえた単価も引き継がれます。
受注・売上まわりの画面を見るよくある質問
Q. 受注を入れたら、売上は自動で立ちますか?
A. 全自動ではありません。親がスーパー業態の得意先グループごとに、茶屋札画面の「売上作成」を押すと、その日の受注が売上伝票としてまとまって起きる、ボタン一つの一括変換です。写し直しは不要ですが、いつ売上を起こすかは手元で選べます。
Q. 変換した受注はどうなりますか?
A. 「取込済み」になって編集がロックされ、同じ受注が二重に売上化されないようガードされます。明細(商品・単価)はスナップショットで売上に引き継がれ、受注と売上は伝票・明細単位でひも付いて保持されます。
Q. 一般の得意先でも受注→売上の変換ボタンは使えますか?
A. この一括変換(茶屋札の「売上作成」)は、チェーンストア(親がスーパー業態の得意先グループ)向けの機能です。一般の得意先(小売店・飲食店など)は、この一括変換の対象外になります。受注入力そのものは全得意先で使えますが、売上への一括変換ボタンが出るのはチェーンストア向けの茶屋札です。なお受注は手入力で、Sabaku は受発注(EDI)をデジタル化する製品ではありません。