この記事は、水産仲卸の現場で使われている販売管理システム Sabaku の開発チームが、実際の導入・運用をもとにまとめています。
この記事の要点
- 中央卸売市場・水産物部の仲卸業者数は、2007 年の 2,625 社から 2023 年の 1,383 社へ、 この 16 年で約 47%減とほぼ半減した(農林水産省「卸売市場データ集 令和6年度」)。
- 仲卸の多くは小規模。仕入高 5 億円未満が 64.8%(令和元年度・水産物部)で、限られた人数・事務体制で回している。
- 水産物の卸売市場経由率も、1994 年度の 70.2%から 2022 年度の 43.2%へ低下している(数量ベース)。仲卸を取り巻く取引環境は変化・縮小圧力が続く。
- ※これは自社の一次データ(アンケート等)ではなく、農水省の公開統計の整理。数字が示すのは「少ない人手で回す前提」で、バックオフィスの属人化解消・締めの効率化が生命線になること。
中央卸売市場・水産物部の仲卸業者数は2007 年度の 2,625 社から 2023 年度の 1,383 社へ、16 年で約 47%減(ほぼ半減)しました。「水産仲卸はこれからどうなるのか」——肌感覚ではなく、公的統計の数字で現状を見ておきます。なお、この記事は農林水産省の公開統計を整理したもので、自社の アンケート等の一次データではありません。数字の出所を明示したうえで、それがバックオフィス の実務に何を意味するかまで踏み込みます。
仲卸業者数はこの 16 年でほぼ半減
数字で見ると、仲卸業者数の減少ははっきりしています。中央卸売市場・水産物部の仲卸業者数の 推移は次のとおりです。
- 2007 年度:2,625 社
- 2013 年度:2,036 社
- 2018 年度:1,550 社
- 2023 年度:1,383 社
- 減少率:2007→2023 で約 47%減(ほぼ半減)、直近10年 2013→2023 でも約 32%減
市場の統廃合や廃業が続き、プレイヤーの数そのものが減っているのが実態です。
多くは小規模——限られた体制で回している
仲卸の多くは小規模事業者です。水産物部の規模の内訳は次のとおりです。
- 仕入高 5 億円未満:64.8%(令和元年度・水産物部)=過半が小規模。
- 1 業者あたりの平均仕入額:約 7 億円。ただし一部の大手に引き上げられた平均で、実態は 5 億円未満が過半。
- 法人の割合:97.6%。法人が大半だが、規模そのものは小さい。
締め・請求・在庫といったバックオフィスを、少ない人数に集中させて回しがちです。規模が小さいほど、担当者一人への依存(属人化)が起きやすくなります。
市場経由率も下がり続けている
水産物が卸売市場を通る割合(市場経由率・数量ベース)も低下しています。
- 1994 年度:70.2%
- 2022 年度:43.2%
- この間の変化:約 27 ポイントの低下(産地直送・相対取引の増加で、市場を通らない流通が広がった)。
業者数の減少とあわせて、仲卸を取り巻く環境は縮小・効率化の圧力が続いている、というのが 数字の示す姿です。
データが示す「バックオフィスの重み」
業者数が減り、規模が小さく、経由率も下がる——この環境で続けていくには、限られた人手で、正確に速く回すバックオフィスが要ります。特定の人に依存する状態を解いて誰でも回せるようにし(属人化を解く)、締めを月末に集中させない設計にし(締め業務を月末に集中させない設計)、二重入力・手入力を減らす。数字が示すのは、効率化は「あれば良い」ではなく、続けるための生命線だということです。
まとめ
公的統計で見ると、水産仲卸は業者数の減少(16 年でほぼ半減)・小規模事業者中心・市場経由率の低下という現状にあります。これは自社の一次データではなく公開統計の整理ですが、示す方向は はっきりしています——少ない人手で回す前提だからこそ、バックオフィスの属人化解消と締めの 効率化が助けになります。仲卸の一日の業務は水産仲卸の販売管理とはで、選び方は販売管理システムの選び方で解説しています。
Sabaku ではどうなるか
人手が減り続ける現状に対して、Sabaku は相場表・受注・売上・締め・請求までを一つの流れにまとめ、少ない人手でも属人化していた作業を画面の手順に置き換えられます。
少人数で回すための画面を見るよくある質問
Q. 仲卸業者数はどのくらい減っているのですか?
A. 中央卸売市場・水産物部で、2007年度の2,625社から2023年度の1,383社へ、約47%減(ほぼ半減)です(農林水産省「卸売市場データ集 令和6年度」)。直近10年(2013→2023)でも約32%減です。
Q. この数字は Sabaku 独自の調査ですか?
A. いいえ。農林水産省が公表している公開統計(卸売市場データ集)を整理したもので、自社のアンケート等の一次データではありません。数字の出所は記事末の出典で確認できます。
Q. 業者数の減少は、バックオフィスとどう関係しますか?
A. 規模が小さく人手が限られるほど、締め・請求・属人化の負担が一人に集中しがちです。だから、限られた人手で正確に速く回す仕組み化(属人化の解消・締めの効率化)が助けになります。