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仲卸のクラウド販売管理システム:買い切り型と何が違うか

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比較文/Sabaku 編集部

この記事は、水産仲卸の現場で使われている販売管理システム Sabaku の開発チームが、実際の導入・運用をもとにまとめています。

この記事の要点

  • クラウド型(SaaS)の販売管理システムは、ソフトを買って自社の端末に入れる「買い切り・オンプレ型」と違い、提供側が更新を配信し続けるため、利用側にバージョンアップ作業や入れ替え費用が生じにくい。
  • 仲卸にとっての実利は 3 つ——インボイス・電子帳簿保存法などの制度改正への対応が更新で届く/複数拠点・外回り・帳場から同じ数字を扱える/アカウントが増えても月額が変わらない定額(Sabaku の場合)。
  • ただし「クラウドだから安い・楽」ではない。仲卸はマスタの移行や現場への定着に人の手が要るため、導入・定着まで伴走する提供元かどうかが、技術形態と同じくらい重要になる。
  • 判断の分かれ目は「毎日の入力から締め・請求・入金までを、更新され続ける仕組みの上で、どの端末からでも回せるか」。

水産仲卸が販売管理システムを新しくするとき、最初に分かれるのが「買い切り・オンプレ型」か「クラウド型」かです。結論から言うと、少人数で複数拠点・外回りを抱える仲卸には、更新が届き続けて 費用の見通しが立てやすいクラウド型が向いています。ただし「クラウドにすれば全部が 軽くなる」わけではなく、導入・定着まで面倒を見てくれる提供元とセットで初めて効果が出ます。

買い切り・オンプレ型とクラウド型の違いとは

一言でいえば「ソフトの持ち方」が違います。買い切り・オンプレ型は、ソフトを買って自社のパソコンやサーバーに入れて 使う形。導入時に大きめの費用がかかり、その後の改修や制度対応はそのつど見積もりになる ことが多いです。クラウド型は、提供側が動かしているシステムをインターネット越しに 月額で使う形。更新は提供側から届き、利用側での入れ替え作業が要りません。

買い切り・オンプレ型更新入れ替え・改修は都度見積もり費用人数や改修ごとに増えやすい使う場所その端末・社内からクラウド型更新更新が届き続ける(月額内)費用初期費用+月額で見通しやすい使う場所拠点・外出先・スマホから
買い切り・オンプレ型とクラウド型の違い(更新・費用・使う場所)。

同じ「販売管理システム」でも、日々の運用に影響する違いは次の 3 点に集約されます。

更新・制度対応買い切り・オンプレ型入れ替え・改修は都度見積もりになりがち。バージョンが固定され、制度改正に追いつきにくい。クラウド型更新が届き続ける。インボイス・電帳法などの対応も入れ替え作業なしで反映される。
費用のかかり方買い切り・オンプレ型導入時に大きく、改修や増設のたびに積み上がりやすい。クラウド型初期費用+月額。Sabaku はアカウントが増えても月額が変わらない定額。
使う場所買い切り・オンプレ型入れた端末・社内ネットワークから使うことが多い。クラウド型本社・複数の市場拠点・外出先・スマホから、同じ数字にアクセスできる。

クラウドが「古いまま取り残されない」のは、みんなで同じ最新版を使うから

クラウド型で更新が届き続けるのには、仕組みの理由があります。クラウド型は、提供側が用意した1 つの最新版を、すべての利用企業が共有して使う形です。だから制度改正への対応や改善は、その共有された仕組みに一度反映すれば全社へ 同時に届きます。一方、従来型のパッケージ・オンプレは、導入時のバージョンが会社ごとの環境に固定されがちで、新しい版が出ても自動では上がりません。上げるときはまとまった費用と入れ替え作業が 発生し、「導入したときのまま古くなっていく(塩漬け)」が起こりやすくなります。

よくある心配が「カスタマイズすると、その分だけ更新から取り残されるのでは」というものです。 Sabaku の場合、御社ならではの作り込みは共有された最新版の上の設定として乗ります。だから制度改正対応や改善は作り込みの有無にかかわらず全社へ届き、 「カスタマイズしたから更新が来ない」という取り残しは起きません。今の仕組みが古いまま 変えられずにいるなら、乗り換えを考えるサインも参考になります。

仲卸にクラウド型が向く 3 つの理由

仲卸は少人数で、相場・仕入から売上・締め・請求・入金までを毎日回します。この 働き方に、クラウド型の性質がそのまま噛み合います。

  • 制度改正に入れ替えなしで追いつける:更新が提供側から届くので、対応のたびにソフトを入れ替える必要がない。
  • どこからでも同じ数字を見られる:本社・市場の帳場・外回りのスマホから、同じ売掛・粗利を扱える。
  • 費用の見通しが立つ:Sabaku はアカウント数で月額が変わらない定額なので、人を増やしても料金が急に上がらない。導入費用は 条件により補助金を活用できる場合もある。

制度改正に「入れ替えなし」で追いつける

買い切り型でつらいのは、インボイス電子帳簿保存法のような制度改正のたびに、改修の見積もり・入れ替え作業が発生しやすいことです。 クラウド型は提供側が更新を配信するため、この入れ替えが要りません。Sabaku の場合、 稼働後の継続的な改善・更新は月額の中で届き、リリースノート(改善・更新のお知らせ)で内容を確認できます。 制度対応の細部(自社が特例に当たるか等)は税理士・所轄で確認する前提は変わりませんが、 「システム側の対応が間に合わない」という不安は減らせます。

複数拠点・外回り・帳場から同じ数字を見る

クラウド型はインターネット越しに使うため、置き場所に縛られません。複数の市場に 拠点がある仲卸でも、本社・帳場・外回りが同じ台帳を見られます。とくに現場で役立つのが スマホからの閲覧で、外回りの営業が自分の担当分の売上・粗利をその場で確認できます。

Sabaku の担当者日報画面。担当者別の売上・粗利をまとめて表示している。
担当者別の売上・粗利をまとめて見る画面(Sabaku の担当者日報)。

毎日の数字をその日のうちに見られることと、誰でも自分の数字にアクセスできることは、人手が限られる仲卸のバックオフィスでそのまま省力化になります。

「クラウドだから安い・楽」ではない——選ぶときの落とし穴

気をつけたいのは、「クラウド=契約して終わり、あとは勝手に回る」ではないことです。仲卸の導入では、取引先・締日・単価基準といったマスタの移行や、現場が 新しい画面に慣れるまでの定着に人の手が要ります。ここを提供元が伴走してくれるかどうかで、 同じクラウド型でも立ち上がりが大きく変わります。なお、クラウド(SaaS)のセキュリティやデータの不安が気になる場合は、確認すべき項目を別途整理しています。

Sabaku は、今のシステムを止めずに並走で移行する進め方をとり、マスタ移行や現場への定着は運営が伴走します(全自動の汎用インポートでは なく、取り込めるのは対応形式のファイルに限ります)。純粋な「契約して終わり」の クラウドとの違いはここにあります。乗り換えそのものを迷っている段階なら、乗り換えを考えるサインも参考になります。

何から確認すればいいか

クラウド型を検討するときは、技術形態だけでなく「仲卸の一日にそのまま乗るか」「導入・ 定着まで面倒を見てくれるか」を合わせて見ると選択を誤りにくくなります。次の順に確認すると判断が 早まります。

  • 相場・仕入から売上・締め・請求・入金までを一本で回せるか(受注だけの道具で終わらないか)。
  • 得意先ごとの締日・レジ現金・荷受 CSV など、仲卸に固有の入口と出口を持っているか。
  • 制度改正への対応が更新で届くか(入れ替え・追加改修の見積もりが要らないか)。
  • マスタ移行・現場定着を提供元が伴走するか(クラウドを渡して終わりでないか)。
  • アカウントが増えたときに費用がどう変わるか。

まとめ

少人数で複数拠点・外回りを回す仲卸には、更新が届き続けて費用の見通しが立つ クラウド型が基盤として向いています。ただし効果が出るのは「契約して終わり」ではなく、 導入・定着まで伴走する提供元と組んだときです。選び方の全体像は販売管理システムの選び方(7 つの確認項目)、仲卸の一日の業務は水産仲卸の販売管理とはで整理しています。

Sabaku ではどうなるか

Sabaku はクラウドサービスなので、社内にサーバを置かずブラウザから使え、機能の更新や継続的なサポートは月額(利用料)の範囲で受けられます。買い切り型のように数年ごとの入れ替え費用や保守を別に抱える必要がありません。

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よくある質問

Q. クラウド型の販売管理システムとは何ですか?

A. 提供側が動かしているシステムを、インターネット越しに月額で使う形の販売管理システムです。ソフトを買って自社の端末に入れる「買い切り・オンプレ型」と違い、更新は提供側から届くため、利用側でのバージョンアップ作業や入れ替え費用が生じにくいのが特徴です。

Q. クラウド型はアカウントが増えると料金が上がりますか?

A. Sabaku はアカウント数で月額が変わらない定額制です。事務所・現場・レジ・担当者まで、使う人数が増えても月額は同じで、1 アカウントごとに費用が積み上がることはありません。初期費用+月額の体系で、具体的な金額はご利用状況に合わせてご案内します。

Q. 買い切り型から乗り換えると、今のデータはどうなりますか?

A. 取引先・商品などのマスタは運営が移行して初日から使えるようにし、移行前の取引は集計に混ぜず履歴として参照できるようにします。引き継げる範囲は移行前に実物のファイルを見て確認します(全自動の汎用インポートではありません)。詳しくは関連記事「旧システムからのデータ移行・引き継ぎ」で扱っています。

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